車内のサーモグラフィーを直射日光の有無、サンシェードの有無の場合について測定した結果、車中で最も高温となるダッシュボードの温度がサンシェードによって約30℃低下することがわかった。
(The latest update: 2024年9月8日)
(The First upload: 2022年8月3日)
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サーモグラフィーカメラでは色によって温度を表現しており、概ね白に近いほど高温、青に近いほど低温となる(温度設定は手動で可能)。
- 外気温: 30-32℃
- 測定ツール: Flir C5 Thermal Imaging Camera
朝方直射日光のない場合
- 測定時: 朝7時頃
直射日光がない場合の車内のサーモグラフィーを示す。次の画像のようにダッシュボードの温度は約30℃と測定されている。
昼間直射日光のある場合
- 測定時: 12時頃(約6時間放置)
測定値を下図に示す。最高温度は、ダッシュボード中央で85.5℃に達している。最低温度はハンドル右下の40.2℃という測定結果を得た。
サンシェードがある場合
- 測定時: 12時頃(約6時間放置)
車用サンシェード(日よけ)による車内温度の低減効果について測定の結果、停車時サンシェードによって20℃~30℃の温度低下効果が得られた。これによってエアコン使用時の電費を改善することができる。ダッシュボード上とサンシェード裏面の温度を測定した。その結果を下図に示す。最高温度はサンシェードで覆われていない部分(中央上部)の77.4℃。最低温度はハンドル部分の41℃。ダッシュボード中央部はサンシェードがない場合の85℃に比べて約30℃低く52.7℃であった。
同じ場合についてサンシェード裏面の温度を測定した結果、下図のように58℃と約20℃の低減効果が得られていることがわかった。