1950年代に発売されたダイヤモンド汽車の分解レストアと電源電流の流れのアニメーション。
(The latest update: 2024年10月5日)
(The first upload: 2024年9月27日)
ダイヤモンド汽車セットは、1950年代前半に米澤玩具から発売された電動汽車の模型でレール幅内径28mm(実測)となっておりOゲージの32mmより狭くHOゲージの16mmより広い。現実のSL(Steam Locomotive)と異なり後部のモータにより駆動されるがクロスヘッドの感じもうまく出している。機関車、機関車の後ろに炭水車(燃料などを積み込む専用の車)、客車が実家の物置に残っていたのでこれを分解整備することにした。
本体スイッチによって前進、後進が可能となっている。
分解
本体(電池ボックス兼用)と駆動部はブリキの爪(7ヶ所)で固定されており、爪を緩めると外すことができる。外した状態の写真を示す。本体は電池ボックス、電源スイッチ(前進、後退)、前方のランプで構成されている。駆動部はモータ、ギアボックス(Gear Box)、車輪によって構成されている。
本体の電池ケースを後から見た写真を下に示す。
モータ配線(黄色)を外してモータ単体テスト。
Gear Box内部の動作
駆動部(DC MotorとGear Box)と本体(電池ボックス兼用)とを分解した状態でケーブルをモータに接続して本体の前進後進スイッチを操作したときの駆動部のGear Box内部の一連の動き(停止->前進->停止->後進->停止)を示す。
上記動画の左側に映っているモータ部分を分解する。モータ部分は下の写真のようにモータの外側はモールド(成型品)によって覆われている。
このモールドを取り除くと三極ロータ(回転子)の直流モータが現れる。このモータのブラシは外側モールドの端子(上記写真の矢印のTest)につながっている。
更に分解して外側モールドを完全に取り除くとモータ単体が取り外せる。下の写真はピニオン(歯車)のついている側(ブラシと整流子の反対側)。この状態では左右のマグネットは固定されない。
下の写真は反対側の整流子側。
電源スイッチ
下の写真は電源スイッチを分解したものである。電池(Battery)からの線はスイッチ中央部に接続されモータ(Motor)の電極と車両前部のランプ(Lamp)に配線される。
配線図と電源電流の流れのアニメーション
ダイヤモンド汽車セットでは、機関車内臓の電池(1.5V x 2)を電源として動作し、機関車のレバースイッチにより前進、後進を切り替えることができ前進では機関車前方のランプが点灯する。下図では右方向が前方となる。スイッチ切り替えによる電源電流の流れの変化をアニメーションで示す。