EVと自家用車の普及率には相関関係がある。自家用車普及率の高い地域ではEV普及率も高い。EV普及率と充電スタンド設置基数との相関性はみられなかった。
(The latest update: 2023年8月10日)
(The first upload: 2023年7月22日)
EV,自家用車各々の世帯普及率の相関
以下の条件で統計をとった。
- 都道府県別
- EVの普及台数として都道府県別補助金交付状況の内で2009年~2021年度のBEV(Battery Electric Vehicle)のみを採用し1000世帯あたりのEV普及台数を縦軸にとる。PHV、FCVは除外している。
- 自家用車(ガソリン車含む)の普及率としては自家用乗用車の世帯普及台数の2021年3月末時点の1世帯あたりの普及台数を横軸として採用した。
その結果は下図に示すように両者の間に相関性があり、自家用車普及率の高い地域ではEV普及率も高い。
もう少し詳しく見ると、EV普及率の最高は約6台/1000世帯、最低は約1台/1000世帯で約6倍の差があり、自家用車普及率の最高は約1.75台/世帯、最低は約0.4台/世帯で約4倍の差となっている。東京の場合、EV普及率、自家用車普及率ともに低い。
EV世帯普及率とEVスタンド設置基数との相関
以下の条件で統計をとった。
- 都道府県別
- EVの普及台数として都道府県別補助金交付状況の内で2009年~2021年度のBEV(Battery Electric Vehicle)のみを採用し1000世帯あたりのEV普及台数を縦軸にとる。PHV、FCVは除外している。
- EVスタンド設置基数としては都道府県別充電スタンド設置基数のCHAdeMO,200V,TESLAの合計を同一面積あたりの値に換算して横軸として採用した。
以下のようにEV世帯普及率とEVスタンド設置基数との相関性はないといってよい。EV充電スタンド設置基数としてCHAdeMOのみを対象としてもこの傾向は変わらない。
東京の場合、$10km^2$あたりのEVスタンド設置基数は14.9であるがEVの普及率は低い(図の右端の🔵印)。