奈良公園のVR (全天球ビュー)

巨樹や広角風景では全天球ビューのVRが効果的(吉城川,春日大社,若草山,興福寺,奈良瑠璃絵,飛火野)。下の全天球ビュー(Omni-directional View)を含む映像はいずれも筆者撮影。

puppy
puppy
CSS

(The latest update: 2025年6月4日)

(The first upload: 2023年6月3日)

吉城川

吉城川は、春日山原始林、若草山と春日山の間に発し西流、奈良女子大の北で佐保川に注ぐ大和川の枝川で紅葉シーズンには撮影スポットとして人気がある(2023年11月29日撮影)。

吉城川の水は依水園にも取り込まれている。下図のように吉城川は依水園の傍を流れる。

吉城川の水は水車の動力源としてもちいられてきた。下の写真は依水園の水車小屋(2017年撮影)。右矢印をクリックすれば依水園の他の風景を見ることができる。

CSS

春日野園地

春日野園地は、東側に若草山、北西に東大寺大仏殿、西側に東大寺南大門で囲まれた公園(2023年11月29日撮影)。

東大寺南大門から春日野園地一帯では多くの鹿をみることができる(2023年11月29日撮影)。

色々なイベントが開催されており、下の写真は2016年に開催されたなら国際映画祭のオープニングの様子。

東大寺大仏殿

東大寺大仏殿(東大寺金堂)は天平宝字2年(758年)に完成したが治承4年(1181年)に平氏の焼き討ちにより焼失した後再建されたものの永禄10年(1567年)の戦火で再び焼失した。現在の建物は宝永6年(1709年)に落慶した(国宝)。現在の大仏殿は東西約57m、南北約50m、高さ約49mの世界最大の木造軸組建築である。この大仏殿の中に大仏(盧舎那仏)が安置されている。大仏殿の南東には鏡池があり全天球カメラビューによるVR(Virtual Reality)が効果的(2023年5月26日撮影)。

若草山山頂

若草山(標高342m)の山頂に行くには、徒歩でハイキングコースを行く方法と車で山頂駐車場に行く方法とがある(駐車代無料,新若草山ドライブウェイ通行料往復530円)。ハイキングコースの展望所は下から一重目、二重目、三重目となる。正面奥の山頂には鶯塚古墳があって三重目より少し高い。三重目から見た場合の全天球ビューを示す(2023年5月26日撮影)。左に向けるとに生駒山が見える。

参考1: 二月堂から見た奈良市内。中央に東大寺大仏殿、遠方に生駒山が見える(2012年10月19日撮影)。

参考2: 奈良県庁の屋上から見た若草山。左手に東大寺大仏殿が見える(2015年3月27日撮影)。

春日大社境内のイチイガシ(一位樫)

春日大社境内には手軽に見ることのできる巨樹が多い。巨樹は通常のカメラに収まりきらず全天球カメラが威力を発揮する。”上の禰宜道”を南に行ったところにある奈良市指定文化財(天然記念物、昭和56年2月12日指定)の「イチイガシ」の巨樹。ビューポイントを上に向けると枝先を見ることができる(2023年6月3日撮影)。

.

春日大社若宮大楠

春日大社の摂社、若宮社の大楠(2023年6月3日撮影)。説明書きの看板によれば標高24m、幹周が約11.5mあって、奈良県下で1、2を争う巨樹。

.

飛火野

飛火野の大楠で、説明書きの看板によれば、1908年(明治48年)奈良県で開催された陸軍の大演習に際して飛火野で催された饗宴に明治天皇が臨席されその玉座跡に記念植樹された。樹高23.5m、幹周4.83mで3本のクスノキが1本の巨樹に見えている(2023年6月3日撮影)。

北側に明治天皇玉座跡の石碑がある(2023年6月3日撮影)。

飛火野東林中の楠(2023年6月3日撮影)。

飛火野の鹿園角切り場では秋に鹿の角切りが行われる。下の写真は鹿が動いたので勢子がひっくり返ったシーン(1979年筆者撮影)。

飛火野の北西に位置する奈良国立博物館では秋に正倉院展が開催される。下の写真は2017年の正倉院展(2017年11月10日、筆者撮影)。

宝蔵院流鎌槍発祥之地

宝蔵院流槍術は宮本武蔵との戦いで広く一般に知られているがその流祖宝蔵院覚禅坊(~1607年)は南都興福寺の学侶でありながら刀術とともに槍の修練に努め十文字鎌槍を創めた。宝蔵院は興福寺子院の1つで中世末以来この地にありその跡地が帝国奈良博物館(現在の奈良国立博物館)構内に組み込まれた。右方向へ回すと奥になら仏像館が見える(なら仏像館は旧帝国奈良博物館本館として昭和44年 (1969年)に重要文化財に指定された)。

.

興福寺

興福寺の起源は中臣(藤原)鎌足夫人の鏡大王によって建てられた山背寺でその後大和国高市郡厩坂に移され(厩坂寺)、和銅3年(710年)の平城遷都に合わせて平城京左京3条7坊に移され興福寺と呼ばれるようになった。治承4年(1181年)平氏による焼き討ちによって大半の建物が焼失したがその後再建された。有名な五重塔の北側には東金堂、西側には中金堂があり全天球ビューで見渡すことができる(2023年5月26日撮影)。五重塔は2023年7月から補修工事に入っていて周囲にバリケードが設置されている。

荒池方面から興福寺を見ると、興福寺が池に映りその景観もなかなか風情がある(2023年6月9日撮影)。

浮見堂

ライトアップされた浮見堂。シンプルであるが、浮見堂が鶯池に反射する姿は幻想的で美しい(2023年12月4日撮影)。

.

猿沢池

猿沢池は天平21年(749年)に造成されたと言われている。猿沢池の水面に興福寺の五重塔が映り込む風景は美しい。猿沢池は興福寺の南側に位置し猿沢池の南側から興福寺を北に見る奈良らしい風景を全天球ビューで見ることができる(2023年11月29日撮影)。

.

高円山から見た大和三山

藤原京(持統8(694)年遷都)を囲む天香具山(152m)、畝傍山(198m)、耳成山(139m)の大和三山を高円山中腹の展望台から見ることができる(中央盆地部分)。

奈良瑠璃絵

奈良瑠璃絵のVRと写真を示す(2024年2月13日筆者撮影)。2010年に始まった奈良瑠璃絵。2024年のイルミネーション会場は萬葉植物園の一角で18:00点灯開始、先着50名は無料、それ以降は500円。人の列が途切れることがなかった。

奈良瑠璃絵のVRを示す。

桜の花びらをついばむ鹿(2024年4月11日、筆者撮影)。

桜の下で佇む鹿のVR(2024年4月11日、筆者撮影)。

佐保川の桜と大佛鉄道

同時期に撮影した佐保川沿いの桜。

大佛鉄道記念公園

大佛鉄道は、明治31年に加茂駅から大仏駅(奈良市法蓮町)の区間が開業したが、営業期間はわずか9年で明治40年に廃線となり幻の大佛鉄道と呼ばれている。現在では下の写真のように大佛鉄道記念公園となっている。

目次