ITU Telecom World 2003にパネリストとして参加した。ITU Telecom Worldは、ITU活動の一環としてソリューション展示と知識を共有することによってICTイノベーションを推進することを目的としている。
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(The latest update: 2024年9月6日)
(The first upload: 2019年4月27日)
第1回開催は1971年。ITU Telecom World 2003は2003年10月12日~10月18日までスイスのジュネーブで開催された。マイクロソフト/ビルゲイツ会長(当時)、ソフトバンク/孫社長、KDDI/小野寺社長(当時)、HP/フィオリーナ会長(当時)らがキーノートスピーチを行っている。また、同時並行して多くの企業の展示会が開催された。
ITU(International Telecommunication Union)は、国際連合の専門機関(注)の一つである国際電気通信連合で本部はジュネーブにある。 国際連合の系統であることから、一つの国が一つの主体として加盟国となる。1865年5月17日にフランスのパリで設立された万国電信連合(International Telegraph Union)と、1908年に大日本帝国を含む30か国が参加して発足した国際無線電信連合が、第二次世界大戦後の1947年に統合して”国際電気通信連合”として発足した。 国際電気通信連合憲章に基づき、無線通信と電気通信分野において各国間の標準化と規制の確立を図っている。 2017年10月時点の加盟国は、ほぼ全ての国際連合加盟国にバチカンを加えた193ヶ国。
注)国連の専門機関は15あり、ITUの他にUNESCO(国連教育科学文化機関)、IMF(国際通貨基金)、WHO(世界保険機関)等がある。詳しくはココに掲載されている。
ITU Telecom World 2003が開催されたPalexpoはジュネーブ空港の傍。
ITU Telecom World 2003プログラム
プログラム(117ページ)の表紙を下に示す。筆者の名前も掲載されている。左側が表、右側が裏。
オープニングセレモニー
2003年10月11日 オープニングセレモニーが開催されたARENAとセレモニーの様子。ここでITU事務総局長の内海氏らのスピーチとテープカットが行われた。
テープカットの様子。
VIPツアー
スイスパーティ
2003年10月11日夜 スイス主催の歓迎レセプションがHotel Intercontinentalで開催された。
ホテルを入ると儀礼兵の迎えを受けたあと階段を上った左手が歓迎レセプション会場。
歓迎レセプションの様子。
VIP講演
2003年10月12日以降VIPの講演、パネルディスカッションが行われた。
ジャパンパーティ
また、夜には日本他各国主催のパーティ及びフォーラム主催のパーティが開催された。下の写真は2003年10月14日のジャパンパーティの様子。
チャイナパーティ
2003年10月14日のチャイナパーティの様子。中央で話をしているのは、信息産業部(MII: Ministry of Information Industry)の奚国华(Xi Guohua)副部長(Vice President)。信息産業部(MII)はその後の組織変更で工業和信息化部(Ministry of Industry and Informatization)となった。
フォーラムディナー
次の写真は2003年10月15日のフォーラムディナーの様子。
筆者の講演パネルディスカッション
2003年10月16日、筆者の講演及びパネルディスカッションが開催された。次の写真は会場のルームBC(収容人員推定約500名)で奥の人だかりが入口。
次の写真は筆者。スクリーンにITU TELECOM WORLD 2003とITUのロゴが見える。
ジュネーブのトラム
下の写真はジュネーブを走るトラム(1996年9月筆者撮影)。
参考
事務総局長
上記2003年のフォーラム開催時点のITU事務総局長は日本人の内海善雄氏(1999年2月1日~2006年12月31日)。2015年1月1日〜2022年12月31日まで事務総局長は中国の趙厚麟(Zhao Houlin)氏。2023年1月1日からドリーン・ボグダン-マーティン(Doreen Bogdan-Martin)氏。
China Telecommunications Trade
趙氏は、2003年当時、ITUのTSB(Telecommunication Standardization Bureau)局長で、趙氏のメッセージがフォーラム会場で配布されたChina Telecommunications Trade(下の写真)のp2~3に掲載されている。また、2003年発行の本誌には、上で紹介した奚国华(Xi Guohua)氏の話がp1に掲載されている。
この時代から大きな変化は起きており、以下の有力企業が紹介されている。
中国聯合通信(China Unicom) に関する記事”Becoming an international giant”がp26~p30(p26冒頭のみ中文)に紹介されるとともに中国聯合通信(China Unicom) のpresident(当時)である王建宙(Wang Jianzhou)氏が顔写真付きで紹介されている。
中国移動通信(China Mobile Communications Corporation)に関する記事”Leading the mobile comminucations industry"がp32~p36(p32のみ中文)に紹介されるとともに中国移動通信(China Mobile)のpresident(当時)である張立貴(Zhang Ligui)氏が顔写真付きで紹介されている。
中興通訊(ZTE)に関する記事”Focusing Attentions on the Future"がp52~p54に紹介されている。
ファーウェイ(Huawei)に関する記事”The leading provider in total network solutions"がp55に紹介されている。